男嫌いなあたし。

あたしの本音が、心の中で渦巻く。

「澪奈。泣き止めって…。」

悠斗は、少し動揺しながらも

服の裾をあたしの目元に当ててくれる。

すっと涙が吸い取られていって

荒れた心が少しだけ凪いだ。

「悪かったな、不安にさせて。」

「…あたしこそごめん。その…だから…。」

「…?」

「ゆ、悠斗なら、大丈夫かなって思ってるからっ///」

なんてこと言ってるんだ、あたしは。

こんな恥ずかしいことってない。

「ふっ…。さんきゅ。」

でも…。

悠斗がこうやって笑ってくれたなら

それでもいーや。




「わっ…。雪…。」

上を見上げていると、背中に何か暖かい感触。

「ほんと、きれーだな。」

「わっ。悠斗っ。」

「俺だってさみーんだよ。くっついてれば温かいじゃん。」

あたしの身体を後ろから抱きしめて

耳元で囁く悠斗。

漆黒の空に、真っ白な雪が

ぱらぱら落ちてきて。

きれーなのに、少し切ない気もして。

そんな空を

あたしはずっと見つめていた。