その後。

あたし達は、学校の終わる時間を見計らって

家に帰った。




そして…

それから、数週間が経った、今日この頃。

ついにクリスマスがやってきました。

「もう暗いねぇ…。」

「ま、冬だしな。日が落ちるのも早いんだろ。」

「うん。」

あたしと愁は、街中を2人で歩いていた。

辺りはもう薄暗くて、木のイルミネーションが

ピカピカ光っている。

「やっぱりきれー…。」

「澪はこうゆうの好きだもんな。」

隣でくすっと、愁が笑う気配がした。

「もうっ。いいでしょ別に。」

「怒んなって。お、あの店…。」

「ん?わっ。可愛いお店っ。」

言うと思った。

と、呟いた愁は

「じゃ、入ってみるか。」

とあたしを促した。

「うん。ありがと。」

あたしは、ちょっとだけ駆け足で

そのお店に入った。