「今日、直接体育館だろ?」

「うん。多分。」

「げー…。あそこさみぃじゃん。」

「先生話長いしね。」

こなくてもよかったかな…

なんて、考えてしまうあたしは

ずるいんだろうか…?

だって、寒いの嫌じゃんか。

「しゃーねぇ。サボるか。」

「でもさぁ。きっと出席とるよ?」

「いーだろ、別に。」

愁はあたしの手を引いて

体育館とは別の方向へと歩き出した。

「ちょ、悠斗は?」

「いいからこいって。澪。」

あたしの手だけを引っぱって

ずんずん進んでいってしまう、愁。


…どこに行くの…?