「クリスマスさ、どこ行くの?」

「わかんねー。澪、どっか行きたいとこあるか?」

「あたしねぇ、街中にあるおっきいツリー見たいの。」

「んじゃあその辺で買い物するか。」

愁は、そう言って

また宙を眺めていた。




「…楽しみだね。クリスマス。」

「だな。」

「雪、降るかなぁ…?」

「さぁ?わかんね。」

降ればいいなぁ。

ホワイトクリスマスって、ちょっといいでしょ?

女の子の夢って感じ?

そんな希望を抱きながら

あたしはまた、愁の隣で夕焼けを眺めながら

歩き出した。