男嫌いなあたし。

もうすぐゴールが見えていて

今だ、俺の背中では澪が眠っている。

悠斗はきっと

『会ったらやばいから無理。』

とか言うんだろうから、俺が様子見とくしかねーよなぁ。

悠斗は悠斗なりに、澪のことを大切に思ってて

自分が傍にいたら、何かしてしまうんじゃないかって

恐れている。

だから、距離をおくんだって

俺にも言っていた。すごく、寂しそうな顔で。

アイツも本当は辛いんだろうなぁ…。




「…お疲れ、愁。」

「お、悠斗。やっぱ倒れちまったぞ、こいつ。」

「…悪い。そいつのこと、頼むわ。」

「…おう。」

ぽん、と俺の肩を叩いて

どこかへ行ってしまう悠斗。

季節はもう少しでクリスマスだというのに

このままでいいんだろうか…。

俺が告白することで、澪の気持ちがはっきりする。

それで何かが変わるんだろうか…。