男嫌いなあたし。

愁said

澪の身体、ちょっと前よりも少しだけ…

細く、軽くなっていた気がした。

もともと細くて、少し力を入れたら折れてしまいそうなのに

こんなに無理してたのかよ…。

悠斗と澪のことは知ってたし。

でもあいつらの問題だから、首を突っこむ気はなかったけど…。

俺は俺で告白すればいいって思ってたけど…。

もう、これ以上見てらんねーだろ。

澪が苦しそうで、辛そうで

なんでいつも隣にいた俺が、助けてやれねーんだよ。

見てみぬふりなんかできるわけねーだろ。


「澪…、いつも俺が隣にいるんだから。たまにはちゃんと“辛い”って言ってくれよ…。」


俺の背中にのっているそいつに声をかける。

もちろん眠っているのだから、答えなんてかえってくるはずねーけど

それでも俺が言いたかった。

言葉にしたかったんだ。

俺がそばにいるぞって。

だから無理して全部自分で抱え込まなくていーんだぞって。

澪は変にお人よしなところがあるから

また、俺達に迷惑かけないようにとか

思ってるんだろうけど…。

これ以上お前が苦しんでるところを見るのは

俺が嫌なんだよ…。