男嫌いなあたし。

悠斗said

俺は、少しだけ息の上がった状態で

澪奈のことを考えた。

「はぁ…。なんであんなこと…。」

今日もまた、そっけなくしてしまった。

そんなの俺が1番わかってんだ。

でも…

怖いんだよ、澪奈の隣にいるのが。

俺だって男だし

澪奈のことが好きで、ずっと隣にいたい。

でも、俺がアイツを汚してしまうくらいなら

俺から離れたほうがましだ。

いつかきっと、我慢がきかなくなる。

無理やりキスしちまうかもしれねーし

もしかしたらヤってしまうかもしれない。

それくらい、アイツに触れたくてしょうがない。

でもな、そんなことしたら

澪奈はきっと俺を怖がるだろう。

また男が怖くなるだろう。

これ以上アイツの恐怖症を大きくするわけには

いかねーだろ。

だから、ちょっとの間

俺はアイツから距離をおくんだ。


悠斗said.end