それから、家に帰ったら

すっごく嬉しそうな顔をしたお母様がいた。

あたしに、おめでとーっと言いながら近づいてきて

“よくがんばったね”

と、肩を叩いてくれた。

そのときは、なんのことかわかんなかったけど

その後

悠斗にも、おめでとうって言ってるのを見て

“あぁ、あたし達のこと知ってるんだ”

って思った。

それからの毎日は楽しくて

彼女っていう、ちょっとだけ特別なような

気恥ずかしい気持ちで

毎日を過ごしていた。