あの後、あたしが気がついたのは

真夜中で。

考えようとしなくても、頭は告白のことばかりにいってしまう。

「どうしたらいいの…?」

ふいにも誰かに相談したくて、仕方なかった。

誰かにきいてほしかった。

そうしないと、心の中に

何かをためてしまいそうで。

「…澪。」

もう寝てしまおうか、そう思って

ベッドに入ったときだった。

しーんとした部屋の中に

愁の声が響いた。

「愁…?」

「おう。入ってもいいか?」

不思議なことに、愁も日本語で話していた。

なんでだろ…。

そんなことを思いながら、あたしは

「…いいよ。」

と答えた。

迷ったけど、そう答えた。

きっと心が、ひどく弱っていたから。