男嫌いなあたし。

澪奈said

「なんでっ…。告白なんかっ…。」

アメリカにきたら、ずっと英語を話していたはずなのに

あまりの動揺で、日本語で声がこぼれる。

「ばか茂長っ…。あんな真剣な目で見つめないでよっ…。」

どうしてだろう。

あたしは溢れ出す涙を止められなかった。

悲しいわけじゃない。

むしろ嬉しいのに。

ちゃんと答えてあげられない自分が、あまりにも情けなくて

嬉しかったのに。

“特別にしてほしい”っていわれて

すごく嬉しかったのに。

あたしは“いいよ”って

答えてあげられなかった。

もう…。どうしてこうなっちゃうんだろう。

暗闇の中、あたしはただ泣き続けるだけで

気がつけば意識さえも手放してしまっていた。

璃裡said.end