男嫌いなあたし。

『ご、ごめんっ。今すぐには、答えは出せない。』

『そっか…。』

『で、でもっ。ちょっとだけ…時間をくださいっ…。』

考える時間がほしい。

あたしだって、茂長が嫌いなわけじゃない

だからこそ、いいかげんに答えを出したくないから。

『じゃ、じゃあ…。俺を好きになってくれる可能性はあるってことか…?』

そうだよ、と言うのは恥ずかしくて

あたしはこくんっと頷く。

『そ、そか…。あー、びっくりした。振られんのかと思って、足震えた。』

茂長を見ると

足だけじゃなくて、手までカタカタ震えていた。

『わ、わかったら言うからっ…。それまで待って…?』

『わかった。何ヶ月でも何年でも待ってやるから、焦らず決めてくれ。』

『…うん。』

『それまでに俺は、澪奈が俺を好きになってくれるように頑張るから。』

迷いのない瞳が

あたしの心を動かした気がして。

本当に好きになっちゃうんじゃないかって。

怖い気持ちもあるけど。

茂長となら、好きになれるかもって

そんなことも思ったんだ。