『俺達さぁ、仲良くなったよな。』

『そうだね。愁と変わらないくらい、仲良くなったよね。』

『だよな。』

最初はあんなにギクシャクしてたのにな。

と、2人して笑う。

会って間もない頃は

こんな風になることなんて、きっとわかってなかったはずなのに。

知らないうちに、こんなに身近に

なってたんだなぁ。

『ほら、行こーぜ。愁待ってる。』

『あ、うんっ。待ってよーっ。』

走り出した茂長の背中を追いかけて

あたしも走った。

青春ってこれのことを言うのかなぁ?

そんなことを考えながら。