男嫌いなあたし。

『わーっ。やっぱり海きれー…。』

昔っから全然変わらず

キラキラしている海。

ここにくると、心が落ち着いて

何事にも動揺しないようになれるような気がする。

『澪、早く着替えてこいって。』

『んな格好でいると、濡れるぞ。』

『うん、わかった。』

あたしは、お母様に渡された水着を持って

更衣室に向かった。

…ぶっちゃけ、まだ見てないから

すごい不安なんだよね。

なんせ、お母様が選んだんだから。




更衣室にて。

『わ、ヒラヒラ。』

あたしが思った第一印象がこれ。

白い生地に、カラフルな水玉模様の水着。

下はスカートで、上はビキニみたいになってる。

『あんまり肌見せたくないのに…。』

でも、これしかないわけで。

しょうがなくあたしは水着に着替えだす。


そして…

『これでよし。』

仕上げ、といわんばかり

上からパーカーを羽織った。