男嫌いなあたし。

それから…約30分後。

『澪奈、用意できたか?』

『愁ー。髪やってー。』

『澪、お前リボン結べねーんだからさぁ…。』

『俺が結んどくって。』

慌ただしい準備の真っ最中。

『澪、後ろ向け。今日はポニーテールな。』

『はーい。』

前では茂長が、後ろでは愁が、という

一般的に見れば、すごい状況だった。

『ほい、かんりょ。』

『んー。出来たぞ。』

相変わらず手際のいい2人だった。

あたしにはとても出来ないわー…。




『ほら、行くぞ。』

『あ、ちょっとっ…。』

手を引かれては歩くしかない。

何の確認もしないまま

あたし達は部屋を出た。