ピヨピヨピヨ…

ちょっとだけまぶしい光が

部屋の中を照らしていた。

『もう…朝…?』

周りはすっかり明るくなっていて

朝だ、と言うことをあたしに教えてくれているみたいだった。

『ほんとにおこさなくっちゃ。』

今度は本気で、2人の身体を揺する。

『んー…?』

『澪奈…?』

お?気がついた?

『起きて?朝だよ?』

『…もう朝か…。』

『あの後からずっと寝てたんだよ?』

『そういや、そうだったな…。』

まだ、眠そうな顔をしている2人。

まったくもー…。

『愁ー?…ゆ、悠斗ー…?おきてってばぁ。』

『おう、わりわり。』

『お、おまっ…。また悠斗って…。』

愁は目が覚めたみたいで、普通の態度に戻ってる。

茂長は、あたしが下の名前で呼んだから

動揺してるみたい。