男嫌いなあたし。

その後の3人。

『澪奈ぁ?愁ー、悠斗ーっ?』

『霞?どうかしたの?』

『あの子達、何やってるのかしら…。いつもは呼んだらすぐ来るのよ。』

『様子、見に行ってくればいいでしょうが。』

そう促されて、私はあの子達の部屋へと足を運んだ。




『澪奈ぁ?入るわよ?』

そう言って、ドアを開けると…

この部屋の中心の部屋のベッドで

あの子達は眠っていた。

3人並んで、右から

愁、澪奈、悠斗

という感じ。

『澪奈と悠斗、あんなに仲良くなってたのねぇ…。』

愁とはよく、あんなふうにして眠っていたけど

他の男の子と寝てるところなんて

私だって見たことがない。

あの子の母親である、私でさえも。

『あんな無防備な姿を見せれるほど、仲良しってことかしらね。』

澪奈は、愁の前や、私達家族の前以外では

無防備になったりしない。

男嫌いっていうのもあるんだろうし

他人と接するのが苦手で、ずっと愁とだけ一緒にいたから。



私の娘が、少しだけ成長したのかなと

ほほえましく思いながら

あたしはドアを閉めた。