あたしは、荷物を置くべく

部屋の中の確認を始めた。

『わー…。何にも変わってないや。』

1年前あたしが来たときと何も変わらない

すごく落ち着ける部屋だった。

『さて。これでよしっ。』

あたしは、荷物のセットを終えて

さっきの部屋に戻っていった。




『澪ー。おっせーよ。』

『ゴメンゴメン。これからどーすんの?』

『俺、眠みーんだけどー。』

『茂長は慣れてないもんね。そりゃ、疲れるよ。』

ふわぁ…と

あくびをしている茂長。

あたしはもう慣れてるけど…

初めての人にはきついよね。

『じゃー寝るか。この部屋もベッドあんだろ?』

『あ、あるけど…。あたしは?』

『別にいーだろ。一緒に寝るくらい。』

愁に言われたら仕方ない。

まぁ…、別にいいんだけどね。

他人ってわけじゃないんだし。