教室にて。

「席…決まってないみたい。」

「だな。じゃー…ここだろ。お前はここな。」

「う、うん…?」

1番後ろの窓際。

確かにいい席よね。




「お前さぁ。相変わらず男ダメな。」

「だってー…。き、嫌いなんだもん。」

「しかも、理由もねーよな。」

「うぐっ…。」

そう、あたしの男嫌いは

別に変な理由があるわけじゃないんだ。

最近の小説みたいに

重苦しい過去があるわけでもない。

ただ単純に。

男に興味がなく、だから男が嫌いなんだ。

人間に興味がない。

だって、つくりは自分とおんなじだから。

興味がないから、そっけなくて

そっけないから、嫌いだと思われる。

これが、あたしの男嫌いのルーツだ。