『ここ、ここ。俺、この部屋好きなんだよなぁ。』

『愁はいっつもそう言ってるじゃん。』

『はは、わりわり。』

部屋っていったら、こう…

1つずつ分かれてる感じするじゃん?

でも、ここの家の部屋っていうのは

入り口のドアが1つで、

中にまた部屋がある感じ。

皆一緒。みたいなね。

『俺この部屋ぁ。』

『あたしはここで。』

『じゃ、じゃあ俺はここか?』

『各自荷物置いて、また戻ってこいよ。』

『はいはい。』

愁はここにくると

どうもあたしと一緒にいたがる。

今回は茂長もいるし

だからこそ、今いる真ん中の部屋に

集まっておきたいんだろう。