『あら?今日は見ない顔がいるわねぇ。』

『茂長悠斗といいます。少し前から、澪奈の家に住み込ませてもらっています。』

『あらぁ。そうだったの。でも…、澪奈?あなた、男の人嫌いじゃなかったの?』

茂長のことを見ると

皆そういうよね。

まぁ…そうなんだけどさぁ。

『茂長は特別なの。お父様も認めているしね。』

『そうだったの。なら安心ね。』

おばあさまは、あたし達に

『霞達と話がしたいから、部屋に行っててちょうだい?』

と言ってから

お母様とお父様を連れて行った。





『お、おばあさまも認めてくれた…のか?』

『うん、大丈夫。今の様子ならOKってことだよ。』

『ふぅ…。よかった。』

茂長は、ほっと一息はいていた。

『それよりさ、とりあえず部屋行こーぜ。』

『俺の部屋、あんのかな?』

『部屋くらい余ってんだろ。』

愁はあたしと茂長を引っぱって

2階…あたし達がいつも使っている部屋のあるところに

連れて行く。

もー…

せっかちなんだからぁ。