『おばあさまの家ってどのへんなんだ?』

『こっからは専用リムジンだから。おばあさまの所の。』

『へー。やっぱ金持ちなわけね。』

そりゃあね。

てか、なんでアメリカに住みだしたのかも知らないし。

多分…。おばあさま気分屋だから

なんとなくっていうんだろうけど。

『澪、行くぞ。』

『あ、待ってよー。茂長も、行こ。』

『お、おう。』

リムジンって長いからね。

どんなに人数乗ったって、全然狭くない。

『どれくらいでつくんだ?』

『んー…。そんなにかかんないよ。』

…多分。




数十分後。

『到着いたしました。』

『ありがと。』

お母様は、にこり、と微笑を残して

あたし達を、ちらっと見た。

“行くわよ”という合図だろう。

ふぅ…

ここだけの話

おばあさまもテンション高いんだよねぇ…。