それから、約数十時間後…

『アメリカに着いたぁ…。』

あたしは、これでも結構ぺらぺらな英語で

そう呟いた。

アメリカに着いたら英語をしゃべる。

これ常識。

『澪奈?お前なんで英語なんだ?』

あたしに合わせたのか

これまた流暢な英語で、あたしに問いかける茂長。

『そっちのほうが、気分でるじゃん。てか、茂長もぺらぺらなんだ。』

『まぁな。』

『悠斗すっげぇ。俺と澪は慣れてるけどな。』

愁まで、当たり前のように

英語をしゃべりだす。

これだけ見ると、もう何年も

アメリカに住んでいる人みたいだ。



『澪奈は相変わらずいい英語しゃべるわねぇ。』

もちろんお母様も

『ほら、行くぞ。霞も、おばあさまを待たせてはいけないのだろう?』

お父様も英語だ。

どっかの外人に負けないくらい

ねいちぶな英語で

あたし達は話していた。