「お前、昨日の。」

「澪奈にからんできた奴じゃん。」

ちょ、直球すぎ…。

そんなに言わなくても…。

「き、昨日はその…。お、大口叩いちゃって、すみませんでしたっ!」

女の子は、切羽詰った様子で

あたし達に頭を下げてきたのだ。

「べ、別に…。」

「澪、ちょっと待った。」

「へ?」

愁と茂長は、あたしをちょっとだけ黙らせると

あたしの前にでて…

「「次、澪〔澪奈〕を泣かせたら、ただじゃすまねーから。」」

と、びっくりするくらいの迫力で

宣言したのだ。

「す、すみませんでしたっ…。」

2人の迫力に驚いたのか

最後のほう女の子は涙目だった。

…、ちょっとかわいそう…。




「てか、澪。」

「ん?」

「勝負、どうなったんだろーな。」

「わかんない。まぁ、なんでもいいんだけど…。」

「ぷっ…。澪らしいや。」

「だな。」

くっくっ…と

声を隠して笑う、2人。

もう。

そんなに笑わなくてもいいじゃん。