「さて、そろそろ帰るか。」

「うん。あ、でも…。」

「どうした?」

「あたし、喉渇いたから…。フルーツジュース屋によって行かない?」

「そうするか。」

このゲーセンの近くには、美味しいフルーツジュース屋がある。

毎回行ってるから、もう常連だ。




「ほら、ついた。」

ゲーセンから数分歩いたところで、いつものお店に着いた。

「あら、泉川のところのお嬢さんじゃない。またきてくれたの?」

「こんにちは。いつものお願いします♪」

「はいはい。いつもありがとうねぇ。」

ここのおばちゃんとは、もうお友達なくらい仲良しで

気の許せる相手だったりする。

「はい、お待たせね。今日はずいぶんイケメン君を連れてるねぇ。」

「愁のこと?」

「違うわよぉ。寺崎君はいつも会ってるじゃない。じゃなくて、その後ろの…。」

「あぁ、茂長のこと?」

そっか、茂長には会ったことないもんね、おばちゃん。

確かにかっこいいもんね、茂長。