「周りなんか気にすんなって。」

「でもー。」

「いいじゃねーか。可愛いって言われてるんだし。」

それはそうなんだけどさぁ…。

それでも嫌なんだよーっ

「はいはい、笑顔な。ほら、撮るぞ。」

「はーい。」

あたしはぱっと表情を変えて

カメラを見つめる。

ぷり撮るときは、もちろん全力でしょ?

だって、形に残るんだもん。



数分後。

「顔ちっせー。可愛いじゃん。」

「澪奈、モデル出来るんじゃね?」

2人のぷりが出来上がった感想はこれだ。

「な、何回かスカウトされたんだけど…。あたし、目立つのダメだから。」

「「あ、そっか。」」

愁と茂長は、なるほど、という顔をしていた。