「わーっ。人がいっぱいー。」

「だな。」

「ね、愁。あたしはさぁ、なんか目立ってる?」

「髪長げーからじゃねーの?」

「そ、そんなことないし!」

あたしの髪を軽く触りながら笑う愁。

確かにあたしの髪は長いよ?

身長がちっちゃいぶん、髪を長くしてるから。

「ほら、あそこだろ。クラス分けの掲示板。」

「う、うん。でもさ…全然見えない。」

「お前はちっさいかんなー。」

「もー…。」

愁はいいよね、おっきくて。

あたしと、頭1個半くらいちがうもんね。

「おっ。ラッキー。」

「ん?どうしたの?」

「俺とお前、おんなじクラス。」

「ホント!?」

「ホントホント。」

やったー!

よかった!