ある日の事。
いつも通りだった日常が、
ぐるりと一回転し変わった。
私、花井 美紗のもとに
1通の手紙が届いた。
「ふんふふ~ん」
鼻歌交じりにポストを開けると、
ふわりと1通の手紙が地面に落下。
「何コレ・・・?」
白い封筒にバラの刺繍。
差し出し人は・・・
「管理人?」
差し出し人が管理人ってどういうこと?
まさかそういう名前じゃあるまいし。
「ちゃんと宛先は私だ」
何かに応募でもしたっけな?
超怪しい―――――けど、
「封筒可愛い~っ」
白というシンプルなデザインに
ほんわかとしたバラの刺繍。
可愛いものに目がない
私にとっては手を出さずには
いられない可愛さ・・・。
怪しいとは分かっていながら、
家で封筒を開けてみることにした。