実のところ、
実鈴は親友だった。
―――――昔は。
半年前。
私はまだ隣のクラスだった
涼君に一目ぼれ。
親友だった実鈴に言った。
だって親友だったし・・・。
実鈴はモテモテだったし、
隣のクラスの人なんか
興味ないと言って応援してくれていた。
だけど、次の日。
私が学校に行くと、
実鈴が興味ないと言っていた
涼君と楽しそうに喋っていた。
「どういうこと!?」
と、問い詰めると、
「だって好きになっちゃった
んだもん。仕方ないじゃん?」
あ、でもさ―――――」
確かに、好きになっちゃったんなら
仕方ないと思った。
でも次の一言で私は
どん底に突き落とされた。

