せっかく休んだ学校に、
途中から登校した。


あぁ、また一緒にいる・・。

好きな人と、好きな人が好きな人が、
一緒にいるほど私に辛いものはない。




「涼君・・・っ」



好きな人―――涼君を呼んだ。



「あ、美紗!途中から来たんだね。
 怪我でもしたのかと思って、
 心配してたんだよ?」


「ごめん、心配かけて。
 でもこの通り、ぴんぴんしてるよ」



優しいな、涼君は・・・。
心配なんてしてくれてたんだ。



「あっ美紗~来たんだねっ」



―――――キタ。
好きな人の好きな人――実鈴だ。



「もー、心配してたんだよっ!?」



別に心配してくれ
なんて言った覚えない・・・。

邪魔、せっかく涼君と喋ってたのに!



「ね、涼君っ。あ、肩に糸ついてるよ、
 取ってあげるね~!」


「あ、ありがとうっ」



涼君は赤くなって微笑んでる。
そんなに実鈴の事が好きなのか?


可愛いけどさ、ぶりっこじゃん。
私はこんなに想っているのに・・。