「え、何を言って・・?」
「あれぇ、聞こえませんでした?
こ・ろ・し・て・き・て・ください」
「・・・っ!?」
何を言っているの?
ドッキリ番組の撮影だろうか。
幼い少女があんなこと言うなんて。
ありえない、ありえない・・。
「・・聞こえましたか?」
少女の声が、虚しく倉庫に響く。
怖い・・相手は私よりずっと小さくて。
なのに、さっきから震えが止まらない!
「き、聞こえてるけど、私出来な・・」
「聞こえてるのなら、良かった。
じゃあ、これから三日以内に
殺ってください、では」
少女は私に向かって何かを投げた。
―――――ガッシャアァァンッ
凄い音をたてて、
落下するあるモノ。
黒くて、ずっしりとしていて・・・。

