暇つぶしゲーム






「だ、誰!?」


「管理人・・です、
《暇つぶしゲーム》へようこそ」


「《暇つぶしゲーム》!?」



初耳だ。何だ《暇つぶしゲーム》って?

てゆーか・・ッ!!



「可愛い~ッ!」



管理人だと言うのは、
まだ幼い美少女だった。

少女は細かに丁寧に編みこまれた
ゴスロリドレスを着ている。



「えっと、あなたが管理人?
じゃあ望みを叶えるって本当なの?」


「えぇ、本当です、
 あなたの望みはなんですか?」


「えっと、私の望みは・・っ
 可愛くなりたいんです。

 好きな人がいるんですけど、
 その人には好きな人がいて、
 その人の好きな人はとても可愛くて。

 その女の子よりも
 可愛くなりたいんです!」



言った後少し恥ずかしくなった。
小さい子相手に何言ってんだ私。



「なるほどです。
 あぁ、忘れていました。

 勝利した場合叶えると
 伝えてありますが・・・

 敗北した場合、あなたの
 大事なモノを1つ頂きます」


「あ、はい・・」



思わず頷いた。