店を出ると思ったとおり育斗の所の車があった。
車に乗ったと同時に話しかけてきた。




育「話終わったのか?」



「終わらせてきた。」



育「処分は?」



「あー……。」



正直処分とか別になくてもいいんだけど…。
華に腹は立ったけど私と同じ様に辛い経験をした上でのことだったんだと思う。
今回話を聞いてそう思った。


華がそうなった原因はそもそも、親にあるんだろう…。




「処分は無しでいいよ。」



育「はぁ?」



もちろん育斗が納得するはずが無い。




「華も…私と同じだった。
だから悪いのは華の両親であって華じゃない。

100%華が悪くないってわけじゃないけど…私はこれから、華と和解して一緒に頑張っていきたいの。」



育「お前はそれでいいのか?
あんなに言われたんだぞ?」



「いい。」



育「……わかった。
今回だけ見逃してやる。」




しぶしぶ納得してくれた。
わかってくれた育斗に嬉しくて抱きついた。
そんな私を抱しめてきた。



「ありがとう!!」



育「…若葉が何とも思ってねぇのに俺だけ怒ってても可笑しいだろ。
だが次は無いからな。

次同じような事があれば若葉が何と言おうと日本から追い出す。」



「うん。
…私のことで怒ってくれてありがとう。」




素直に今思っていることを口にした。



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