「……行かきゃなきゃ…」
重たい体を起こし、バッチリ化粧をしてsakuraへ向かった。
すぐにきらびやかなドレスに着替えて開店の準備をし始めた。
準備はボーイの仕事になっているけど私はいつも手伝う。
この場が有るから稼げるんだし……同然だと思うんだけど周りはそうじゃないみたい。
オーナーが来てみんなでミーティングをしてから開店した。
今日は豊川さんと斎藤さんが来てくれた。
彼らは雑誌のモデルさんでとても綺麗な顔をしている。
それぞれ21歳と22歳だ。
「いらっしゃいませ。」
豊「魅姫久しぶり!!
相変わらず可愛いよなー。」
「ありがとうございます。
豊川さんも相変わらずかっこいいですよ。」
豊「ありがとな!
ってことで今日ホテルにでも…」
斎「馬鹿が。
魅姫が行くわけねぇだろ。」
「斎藤さんも相変わらずかっこいいですね。」
斎「ありがとう。」
二人は私以外誰も指名をしないし、誰かつけようとしても断る。
本人達いわく体で誘惑してくる女が嫌いらしい…
だったらこんなところに来るなよって話だけど私は稼がせてもらってるからありがたい。
二人と話しているとボーイが来た。
ボーイ「魅姫さん、指名が入りました。」
「もう少ししてからでは駄目ですか?
彼ら私しかつけさせないので…せっかく来ていただいたし……」
ボーイ「すいません。
花森様がいらっしゃってて……。」
「花森様…?」
ボーイ「はい。」
「豊川さん、斎藤さん、少し席をはずさせてもらいますね。」
斎「花森組のか……わかった。
今日は帰る。
今度は魅姫の時間全部買えるほどの金持ってくるわ。」
「斎藤さん…嬉しいけど無理しないで下さいね?」
豊「俺ら無駄に金稼いでるだけだし、気にすんなよ。
んじゃまたな!!」
「ならせめてそこまでお見送りさせてください。
ボーイ、それからでもいいですか?」
ボーイ「わかりました。
花森様にはそう伝えます。」
「お願いします。」
私は二人と一緒に歩き出した。
お店のドアにつき、二人と向き合った。
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