それから三人で楽しく飲んだ。
今までと変わりなく、お喋りをした。



しばらくして明日も仕事があるからと言って2人は帰っていった。




ボーイ「魅姫さん、少し休まれた方がいいんじゃないですか?
お客様からの質問攻めにお疲れのようですし…」



「ありがとうございます。
それじゃぁ5分ほど休んできますね。」



ボーイの気遣いに甘えて私は休憩室へ行き、中にあるソファーに倒れこんだ。
……かなり疲れた。
同じ事を何回も言わないといけないし…。




………育斗のバカヤロウ。




ぼーっとそんな事考えていると柚が入ってきた。




柚「若葉…お前育斗と付き合ってんだって?」



「そうだよ。」



柚「へー…まぁ若葉には感謝してる。


あいつさ、本当に冷酷な奴だったんだよ。
女も道具みたいな感じだったし…。
でも若葉に会ってから丸くなったっていうか何というか…。



とりあえずあいつの事よろしく頼むな。」



「こちらこそよろしくって感じだし。
ほんとに…育斗にはたくさん助けられてるからね。」



柚「そうか。」



柚は倒れこんでいる私の傍にしゃがみこみ、頭を撫でてきた。
その手つきが気持ちよくて目をつむっていた。




そして私はそのまま眠ってしまった。




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