「金と顔って……彼の事なんだと思ってるんですか?





彼は…育斗は私の全てに気づいてくれた人です。
強がりな私の中身に気づいてくれた、たった一人の人間なんです。


確かに育斗は顔整ってるしお金も持っています。
ですが彼の魅力はそこじゃありません。





優しくて、強くて、暖かくて、頼れる人…それが育斗なんです。






私の事はどう思おうとかまいません。
ですが育斗をそのへんの顔だけ男と一緒にしないでください。」








すると2人はぽかーんとした顔をしていた。




「……彼は私の些細な異変にも気づいてくれました。
そしてすぐに助けてくれました。


私にとって育斗は大切で…愛しい人なんです。」






斎「……悪かった。」



豊「誤解…してた。」






はっと意識が戻った二人がすぐに謝ってきた。





「誤解が解けたのならよかったです。

……私のほうこそすいません。」





お客様に対しての態度でいき過ぎたと思い、急いで頭を下げた。



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