その日は結局仕事の時間まで育斗は離してくれなかった。
抱しめられたりキスされたりの繰り返し。
…ここまで甘々になるとは思ってなかった。
sakuraまで当たり前のように車で送ってもらった。
しかもすっごく目立つ高級車で。
「送ってくれてありがとう。」
育「俺もまた行くから。」
「……仕事は?」
育「…今日は休みにした。」
「はぁー…。
それじゃぁまた後でね。」
育斗はご機嫌よく帰っていった。
っていうかあんなのが組長とか……本当に組員が可哀相だと思う。
そんなこと考えながら私はsakuraへ入っていった。
中に入ったと同時に従業員からすっごい目で見られた。
……私何か悪いことしたっけ?
そんな私の前に華が立った。
あ、忘れてるかもしれないけど一応ここの№2。
枕営業で保ってるようなものだけどね。
華「客と寝ないって言ってたあの№1、魅姫が花森様とホテルでも行ったのぉー?」
「行ってませんよ?」
華「うそばーっかり。
さっき花森様の車で来たんでしょー?
……ヤってきてそのまま送ってもらったんじゃないのぉ?
ただの純情な女の子演じてただけだったんだねー。
ふふっ…所詮あんたもイイ男には体でって事ね。」
なるほどね。
つまりは私が育斗を落とす為に体を使った…そう言いたいみたいだ。
.


