私は何も考えずに口を開いた。
「私は…本当は1人が嫌で……怖くて…。
育斗の暖かさに甘えてしまいそうで…。
育斗の傍にいたいって思うのもただ流されてるだけなのかなとか…。
でもね、
育斗と一緒にいるのも
喋るのも
手を握られるのも
抱しめられるのも
嫌じゃない…ううん、むしろすごく嬉しくなるし心地いいの。」
文章になっていないかもしれないけど自分の思ってることを言い続けた。
「心地よくて…離れたくないって思う。
育斗の傍にいたいって思う。
私はきっと…
……育斗が好きなんっ。」
"好きなんだと思う"
そう言い切る前にキスされた。
優しく暖かい…そんなキスを……。
そっと唇が離れ、見詰め合った。
…育斗は今まで見たこと無いくらいの笑顔だった。
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