…私このまま1人でも大丈夫だって思ってたのにな。
精神的にも身体的にもボロボロだ。
こんな弱くなかったのにな…
そんなことを考えながら日が出てくるのを待った。
もちろん次の日も仕事に行った。
眠れないし食欲もない今、休むべきかもしれないけど休みたくない。
…でも正直体の動きが鈍い。
ボーイさんや柚にかなり心配されてしまった。
顔は化粧でなんとかなるけどそれ以外は隠せないな…。
それでも精一杯お客様とお喋りしたり飲んだりした。
…育斗には凄い鋭い目で睨まれてしまったけどね。
仕事が終わり、店を出るとそこには育斗が立っていた。
「どうしたんですか?」
育「プライベートだろ。」
「…どうしたの?」
育「若葉が日に日に弱ってるから待ってた。
俺に若葉の全てを見せてくれてって言ったよな?
…お前こそどうしたんだよ。」
そう言って優しく抱しめてきた。
っ…やばい……暖かすぎる…。
育「1人で抱え込むな。
今は俺がいるだろう?
…まぁ今だけじゃねぇけどな。」
安心できる暖かさ…
今まで眠れていなかったせいか、育斗の腕の中の温かさに眠たくなってきた。
うとうとしていると育斗に抱き上げられた。
抵抗しようと思ったが、眠気には勝てずそのまま瞼を閉じた。
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