その日から二週間が経過した。
育斗とおためし?みたいな付き合いになってからこれといって特別な事はない。
私は休みなしでずっと働いていた。
もちろん育斗は毎日来てくれた。
まぁ客としてだけどね。
でも睡眠もまともにとれてなくて、幻聴に怯えながら体力も失ってる私の体は限界に近づいていた。
客「魅姫ちゃん!!
遠慮せず飲んでくれよなーっ。」
「ありがとうございます。」
お客様がワインなどを注文してくれるのはありがたいけど…今日は妙にアルコールのまわりが酷い。
心なしか頭がくらくらする……。
そんな私の変化に気づいたのか、ボーイが指名が入ったと言って私をその場から離してくれた。
「…ありがとうございます。」
ボーイ「いえ…大丈夫ですか?」
「ちょっと今日はアルコールがまわるのが酷くて…。
だから助かりました。」
ボーイ「当たり前の事をしただけです。
……少し休憩室にいかれたらどうですか?
また指名のお客様がいらっしゃると思うので少ししか休めないと思いますけど……。」
「…そうですね。
少し休ませていただきます。」
私はお言葉に甘えて少し横になることにした。
休憩室に入り、ボーっと寝転がっていると柚が勢いよく入ってきた。
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