夜×裏 -運命のヒト-





育「すげぇ嬉しい。
楽しみにしてる。」



「っ…うん!!」



とりあえず一生懸命作る事にしよう。
まだいつのことかわからないけど、おかずを何にしようか考えていた。
すると育斗がいきなり笑い出した。




「え…?」



育「ククッ…なんかこうやって見るとまだまだ子供なんだな。」



「なにそれ。」



育「誉めてんだよ。
俺の前くらい無理して大人ぶんな。」



「大人ぶってなんかない。」



育「んじゃ言い方変える。



……無理して強がるな。」




その言葉に私は言葉を詰まらせた。




育「前までは1人だったかもしれねぇけど今は違う。

…俺がいる。
だから俺を頼れ。
強くあろうとすんなよ。」




いつも通り変わらないストレートな言葉で言われて、涙が出そうになったけど抑えた。
すがりたくなってしまう…。


私は1人でも大丈夫…
今までだって1人で生きてこれた。
これからもそれは変わりはしない…。


変わりはしないんだ…。







「私は1人でも大丈夫です。
それに強がってなんかいません。」




涙を耐えながらだったせいか、若干声が震えた。




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