経験値ゼロということに笑われたのかな・・・。
まぁ育斗は大人だし、かっこいいから女の人から誘ったりしてるよね。
きっと私に気を使ってくれたり、遊びに行ったりするのも単なる暇つぶしなんだろうね・・・。
・・・そう考えているとなぜか妙に胸が苦しくなった。
育「今何考えてる?」
必死に抵抗していた私が急におとなしくなったことに育斗は心配してくれた。
「なんでもないです。」
育「言え。」
「だからなんでもな・・・」
育「言え。」
「だから・・・」
育「言え。」
「・・・・・・。」
育「言え。」
私の言葉にかぶせてしつこく"言え"とだけ言ってきた。
あまりのしつこさに私は素直に言うことにした。
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