そして1つある場所が思い浮かんだ。
「水族館…行きたいです。」
ぼそっと言った私の言葉を育斗は聞き逃さなかった。
微笑みながら私の頭を撫でてくる。
育「わかった。
……ここらで1番近い水族館だ。」
運「わかりました。」
水族館…すごく楽しみ……。
今まで一度も行った事ないのでさらに楽しみ…。
水族館に行けるという嬉しさについ頬が緩んだ。
そんな私をみて育斗が抱きついてくる。
「あああのっ!!」
いきなりの行動に思わず動揺してしまった。
育「何だ?」
「離してもらえないでしょうか…」
育「無理。
つーかこんくらいで動揺するとか可愛いな。」
「っ!!」
どうしてこういつもストレートなのよ…。
顔が赤くなっていくのがわかる。
「仕方ないじゃないですか。
仕事なら割り切れますが、今はプライベートなので…。
まぁ仕事でも触らせる事ないですけど…。
そ、それに私一度も彼氏とかいたことないですし経験値ゼロですし!!」
抱しめられながら必死に言うと、育斗がククッと笑い出した。
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