お喋りしながら選んでいるとふとあるピアスが目に入った。
キラキラしている羽のピアス…
じっと見ていると育斗がそれに気づいた。
育「これがいいのか?
でも若葉って…」
今までピアスをつけたことがない私。
要するに穴を開けていない。
いつもはイヤリングですごしているけど…
「…開けます。
これが欲しいです…。」
育「それじゃ俺が後で開けてやるよ。」
そう言ってピアッサーとピアスを手に持ち、会計に行った。
初めてのピアス…楽しみだけど少し怖かったりするんだよね…。
育斗からピアスを受け取り、お礼をきちんと言った。
育「穴は若葉の家で開けるとして…なんか食いに行くか?」
「クレープ食べたいです!!」
育「んじゃ行くぞ。」
さりげなく手を繋がれてフードコーナーへ向かった。
私もその手を離す事はしなかった。
……というより、なぜか離せなかった。
苺カスタードクレープを頼み、また買ってもらった。
育斗はブラックコーヒーを買っていた。
向かい合うようにテーブルをはさんで座り。クレープを食べる事に集中した。
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