育「それじゃぁ俺は大切じゃねぇって言うのか?」
「それは違います。
もちろん育斗も大切です。
…でも私は育斗より前に豊川さんと斎藤さんと約束したんです。
私の時間を買う分のお金を持ってきたと…。
前回帰るときにそう言ってくれたことを実現してくれたんです。
そんなお2人を…置いて育斗の所にはいけません。」
育「…わかった。
……悪かった。
魅姫が来ないって言われて腹立ったんだ。
明日また来る。
そん時は相手しろよ。」
「もちろんです。
どうせなら他の子を指名したらどうですか?」
育「……俺はもうお前以外いらねぇんだよ。
んじゃな。」
育斗は帰っていった。
私はまた2人の間に座り、お酒を作り始めた。
斎「魅姫…やっぱいいな。」
「えっ…何がですか?」
豊「いや、自分の意思を貫いてるのがすごいなーってさすが俺の魅姫だな!!」
斎「お前のじゃねぇよ。」
「ふふっ。
それじゃぁ今からもう一度、三人で騒いじゃいましょう!!」
斎「そうだな。」
それから私は指名が入っても2人の席から離れなかった。
なんとなくっぽいけどみんな理解してくれていたと思う。
営業終了までずっと飲んでお喋りしていた。
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