少しして我にかえったのか、腕を振り払おうとしていたけど極道の頂点にいる男相手にそんなことできるわけがない。
父「っ…お前は誰だ!?」
育「若葉の彼氏候補だけど?」
父「これは家族の問題だ!!
他人が口を挟むな!!」
育「…若葉と同じ。
さすが親子ってか?」
…あんなのと一緒にしないで欲しい。
育「まぁそれはいいとして…
あんたさ、若葉に何してきた?」
父「何しようが俺の勝手だ。
それに玩具をどうしようが別に問題ないだろ?」
"玩具"
それは小さい頃から言われ続けてきた。
でも私は…
「私は玩具なんかじゃない!!」
………人間だ。
父「何を言っているんだ?
お前は俺とあの女が作った玩具なんだよ!!
そのためだけにお前は産まれてきたんだ!!
俺らの玩具でいるしかお前に生きてる意味なんてねぇんだよ!!」
玩具でしか生きている意味がない…?
どうして…誰がそんなこと決めたわけ……?
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