悩みが解決したからか、辻さんはすっきりした顔だった。
そして調子にのりだした。



辻「……なぁ、そろそろ抱かせてくれねぇの?
俺結構通ったつもりだけど?」



……いつも客に言われるその言葉に私はいつも通り返す。




「私は簡単に体を許しませんよ?
もちろん相手が誰であっても……。」



辻「だよな。
そう言うと思った。
それでトップとかほんとにすげぇよ…。
…周りは寝て稼いでんのによ。



とりあえず、礼の意味も含めて今日はドンペリ頼むよ。」



「ありがとうございます。
話くらいならいつでも聞きますので言って下さいね。」





それからしばらく色々な人に指名され、テーブルを点々としていた。








閉店まで残り1時間というときに1人の客が来た。
たまたま誰にも着いていなかった私はすぐにその人のところへ行った。
近づくにつれてその人の顔がはっきりと見えた。
顔が凄く整ってて無表情だった。


……クール系?
にしても初めて見る顔…。




「いらっしゃいませ。
ここへは初めてですか?」



?「……あぁ。
と言うよりここのオーナーに用がある。」



「オーナーですか?
お名前お伺いしてもよろしいですか?」



育「花森育斗(ハナモリイクト)だ。」



「わかりました。
少々お待ちください。」



ボーイに頼もうと思ったが忙しいのか全員動いていた。
仕方なく私がオーナーの所に報告に行った。




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