開店して3時間が経過した。
ボーイ「魅姫さん、指名入りました。」
「わかりました。
……すいません。
席はずさせていただきますね。」
立ち上がろうとした時に今まで異常の激痛が襲ってきた。
「っっ!!」
痛すぎて立ち上がったのにまた座ってしまった。
そんな私を見てボーイやお客様が焦りだした。
「っ……大丈夫です。
ただお客様のお話をもっと聞いていたいなーと思っていたら力が抜けてしまいまして…」
その場でぱっと思いついたことを言ってなんとかその場をしのいだ。
……が、確実に痛みが酷くなっている。
これはまじでやばい…。
痛みを隠すように必死で笑顔を作りながら次の指名客のところへ向かった。
ついたテーブルには育斗がいた。
いつも通りすっと隣りに座る。
その動作さえもかなり痛い……。
「いらっしゃいませ。」
育「あぁ。
……大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。
ただの寝不足です。」
育「…そうか。」
それから育斗の話を聞きながらお酒を飲んだ。
高い物ばかり頼んでくれるからありがたいんだけど何か悪いような気もする…。
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