次の日から仕事に行き、そして毎日のように育斗が来た。
"好きだ"とか"俺の女になれ"とか嫌というほど聞かされた。
そんなある日仕事が終わり家に帰ると一足の靴があった。
お母さんのかな…とか思ったけど男物だったのでその考えは打ち砕かれた。
ゆっくりと仲に入っていき、リビングに向かった。
そこには姿を消した父親がいた。
いきなりの再開に何も言葉が出てこない。
父「久しぶりだな。」
「………。」
父「借金返してくれてるんだって?
ただの玩具もやるときはやるんだな。」
「っ……。」
父「まぁいいや。
それより金かしてくれねぇか?」
「は…?」
父「だーかーらー、金かせっつんてんだろ?
どうせキャバクラとかで働いて稼いでんだろ?」
「あ…あんたの借金返す為に働いてるのよ!?」
父「あぁ?
父親に向かってその口の聞き方はなんなんだ?
借金返しながら暮らしていけるほど稼いでんだろ。
いいじゃねぇか別に。」
「あんたに渡す金なんかない!!」
父「おとなしく渡しときゃいいものを…」
父はいきなり殴りかかってきた。
おなかばかり殴ってくる。
顔や腕に痣なんかあったら金を稼いでこないと思ってるからなのだろうか…。
しばらく私を殴って満足したのか、私の鞄を探って財布から札を全部抜き取った。
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