夜×裏 -運命のヒト-






柚「あ、そういや若葉は仕事続けんのか?
育斗と結婚すんだろ?」




実はその事についても話をしたかったんだよね。




「今は続けようと思ってる。」



育「はぁ!?」




辞めると思っていたのか、私の返答に育斗はかなり驚いていた。
でも…結婚するっていってもまだ先の話だし、それにちょっと名残惜しいっていうか……ね。



その事を言うと育斗が私の肩を掴み、真剣な表情で説得してきた。





育「俺は俺以外の野郎といる若葉を見たくねぇんだよ。
ここで働かなくても俺がずっと傍にいてやる。

夜が怖いんなら隣りで寝るし、抱しめてやるから…な?
キャバ辞めろよ。」



「結婚が正式に決まったら辞めるよ。
だからそれまで駄目?

気持ちは育斗だけだし…ね?」



育「駄目だ。
ぜってぇ許さねぇからな。」




断固として反対する育斗……どうしよう。





「私の事が信じられないの?
お客様とは今まで通りの距離で接するし、ちゃんと結婚が決まったら辞めるから…。」



負けずと説得し続ける私。
お嫁として嫁ぐまでの間は今まで通り働きたい。



その気持ちが伝わったのか、あれだけ反対し続けた育斗が首を縦にふった。
"絶対触らせない"が条件として、ね。




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