育斗のお父さんはふーっとため息をついた後加西組の組長を見た。
育父「…申し訳ありませんが今回の話はなかったことにしていただけないですか?」
加西「なっ…今更ですか!?」
育父「こんな息子、見たことが無くてね…そこまで本気なら俺は応援してやりたいんですよ。」
加「…うちを敵にまわすとおっしゃるんですね?」
育父「敵にまわすもなにも…花森の方が力は上です。
つぶされるのはそっちですよ?
本当に申し訳ないと思っています。」
加「っ……萌、帰るぞ。」
萌「嫌よ!!
私は育斗さんと結婚するの!!」
加「いいから行くぞ!!」
育斗の元(?)婚約者は父親に引っ張られながら帰っていった。
…って私たち、認められたって事……?
信じられずぼーっとしているといきなり育斗のお父さんに話しかけられた。
育父「…この先幸せより辛いことの方が多いかもしれない。
ここに嫁ぐとはそういうことだ。
いつだれが死ぬか、誰が犠牲になるか、そういう世界だ。
もちろんそれは君にはついてくる。
組長の女として狙われる。
それでも君は育斗の傍にいれるのか?」
育斗の傍にいることは簡単なことじゃない。
理解はしているつもり……でもそんなことどうでもいい。
.


